◎RI第2630地区 岐阜Aグループ
ガバナー補佐 篠田 徹様
岐阜中ロータリークラブの皆さん、こんにちは。 今年度、岐阜Aグループガバナー補佐を拝命しました岐阜西ロータリークラブ所属の篠田 徹と申します。この1年間、RI並びに2630地区 辻ガバナーの下、岐阜Aグループ各クラブとの橋渡し、お世話をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
元号が令和に変わり、RIのターゲットも一昨年の「変化をもたらす」そして、昨年の「インスピレーションになろう」から、今年度のRIマーク・ダニエル・マローニー会長は「ロータリーは世界をつなぐ」、当2630地区の辻ガバナーは「すべてのロータリーアンが(総)、それぞれの空の下で(天)しっかりと思いを込めて行動し(然)、それぞれの色を醸し出す(色)」との地区テーマ『総天然色』を掲げられました。
私はロータリーが近年、特にこの10年大きく変わってきたと思います。例えば例会出席では今年の規定審議会の採決により出席補填は今までの前後2週間であったのが、年度末までに行えばよいと改正され、職業分類の人数制限も撤廃されました。昨今、他クラブ例会に参加し出席補填する会員はほとんど見受けられなくなりました、新会員然りです。
そこで、私のテーマは『相互理解』とします。先ずは岐阜Aグループ5クラブ間の交流を深め、長年作り上げてきた各クラブの特色を互いに学ぶことだと思います。それには、クラブ訪問が会員相互・クラブ相互の理解を深めることが、ロータリーの世界をより深く学ぶことにつながると思います。
先ずは初めに、7月20日に開催されますIM並びに合同例会には多くの会員の皆様にご出席いただきロータリアンの絆を深めていただきたいと思います。
今年度の年次計画書のガバナーご挨拶にもありますように、辻ガバナーから具体的な地区の目標として、以下の4項目が掲げられました。
・組織の維持を考えた会員増強と拡大(ロータリーをなくさないため)
・ロータリー財団に対する理解の増進(世界中でよいことをするため)
・青少年プログラムへの積極参加(未来のロータリアンのため)
・国際ロータリー及び国際ロータリー会長賞への挑戦(今の活動評価のため)
今年1年間、頑張ってガバナー補佐を務めさせていただきますのでよろしくご理解・ご協力の程お願いします。
そこで、少しお時間を頂き私の職業をお話いたします。私の職業は測量・建設コンサルタント業で職業分類は測量士です。
測量については皆様よくご存じの伊能忠敬が1800年初めの江戸時代に全国を巡り地図を作成されたことはで知られていますが。測量はエジプトで紀元前2000年以前から既に始まり、その技術及び作成方法は1970年代(昭和40年代初め)までほとんど変わりませんでした。ただし、1600年初めにガリレオガリレイが望遠鏡を発明し、ネイピアが対数表を考案すると、観測機器及び計算方法の観測精度が飛躍的によくなりました。やがて明治に入り、陸軍参謀本部の中に陸地測量部が創設され全国に1等三角点などと呼ばれる基準点を約10万点及び水準点が1925年昭和の初め頃までに整備されました。戦後、国土地理院と名称は変わりましたが国土整備に関わる測量調査は国の指導の下に進められてきました。1980年代に 人工衛星が打ち上げられGPS衛星が登場すると観測方法及び調査機器は全く新しいものに変わり現在に至っています。
民間測量に関わっている土地家屋調査士と違い、99%近く公共事業に携わっている測量業は、1955年(昭和30年)過ぎに初めて大蔵省で業登録が認められ職業分類はサービス業です。1965年(昭和40年代)に入ると公共事業も多くなり土木設計・建設コンサルタント業務も官公庁から業務発注されるようになりました。発注に際しては公共測量作業規定、そして設計基準業務規程書などが発行及び改訂され、その都度、官民との講習会が開催されています。
今、私たちの業界での問題点は社会的認知度の低さです。弊社も現在300名ほどの社員を抱えており、そのほとんどが高学歴社員です。しかしながら官公庁との請負業務を行っている関係、社会的認知度、地位は大変低いのが現状です。
昔、3方という言葉がありました。馬方、船方、土方です、戦後間もない頃まで、社会の下層階級を代表する呼称でした。やがて、戦後復興が進み海外進出が盛んになると船方は船長、船員と呼ばれ憧れの職種に変わっていきました。その頃は、まだ馬方は馬車を牽いて材木などを運搬していたことを今でも私も覚えています。やがて、馬方も高度経済成長期に入り、クロネコヤマトやご当地の西濃運輸など運送業として華々しく発展し、馬方の呼称も消えていきました。一方、土方の呼び名はTVのバラエティー番組などでドテラを巻いたタケシが登場すれば即、土方と多くの人には認識されます。これは、建設関連業に携わる多くの業者が官公庁の業務に関わっているため一般社会に認知されにくいためだと思います。
今後、より住みよい社会の基盤整備のために関わる測量・建設コンサルタント業務を少しでも多くの人にご理解いただけるよう広報していく所存です。
本日は取り留めのないお話を最後までお聞きいただき、ありがとうございました。再度、この1年、皆様方にはお世話になりますがよろしくお願いします。