職業奉仕について(1)

職業奉仕委員会
委員長 安藤元一
職業奉仕委員長 安藤元一
ロータリークラブの創立
1905年シカゴは商売もモラルが無く「騙される方が悪い」といった時代に、弁護士ポール・ハリスと3人の友人が2月23日、シカゴの現状を憂いて集まったのが始まり。その後、友人関係が進展し信頼関係から信用へと繋がり、商売上の「互恵のクラブ」として広がる。そしてポール・ハリスによりロータリーと名付けられ1906年には30名の仲間が加わりシカゴクラブが誕生。日本に伝わり1920年日本に伝わり東京ロータリークラブが誕生。

ロータリーの綱領(新訳)
1.知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
2.職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること
3.ロータリアン一人一人が、個人として、また事業及び社会生活において、日々、※奉仕の理念を実践すること
4.奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的なネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること
※ロータリーの綱領で使われている「ideal of service」=奉仕の理想・奉仕の理念
理念:理性によって得られる最高の概念
理想:努力して到達しようとする目標
→「奉仕の理念の理想的なあり方を学ぶ集団」

四つのテスト
1932年ハーバート・テーラーによって初めは企業再興の社是として創られた。
→ロータリーに導入後、職業奉仕の倫理規範となり、ロータリーに関する「物事の判断の基準」→現在では人間関係の和を良好に保つための指針として唱えられている
また、4つのテストは1つ1つ追及・分析するのではなく「4つひとくるみにふんわりと考えればよい」

「決議23-34」について
1923年セントルイスでの世界大会で採択された{綱領に基づく諸活動に関するロータリーの方針}というサブタイトルがついたロータリーの理念であり不易なるロータリー哲学を語っている。
ロータリーとは
基本的には一つの人生哲学であり、※1利己と利他の感情の間に常に存在する葛藤を和らげようと、修行することである。この哲学は奉仕-「超我の奉仕」の哲学であり、これは※2「最も良く奉仕する者 最も多く報われる」という、実践的な倫理原則に基づくものである。

※1利己と利他を併せ持つ「我」の人間性を認めるが、利己心と利他の心のシーソーを利他に傾けるよう努力せよ。→その方法を学ぶ処がロータリーである
He profits most who serves best.
※2 1902年アーサー・フレデリック・シェルドンによって販売学の教科書引用されたセールス成功の論理でした。 profit=報いの現意は、実利実益である金銭的な報酬の意味と解釈されます。つまり正当な利潤を無視した、精神的な満足だけではありません。
職業奉仕は迂遠な理論ではありません。シェルドンの職業奉仕は身近な日々の生業の中にある至極当たり前な考え方。シェルドンの職業奉仕理念発想の原点は、商売繁盛の基本理念と同じです。
→二つのモットー 「利他の心を以ってすれば、利自ずから己に還る。奉仕は無心であれ。」

I serve と WE serveについて
I serve
個々が同じ志と云う相互関係で結束した「集団」
WE serve
共通の目的のために組織化された『団体』
即ち I serveの Iは集団を形成する「我」。 WE serveの Iは団体に従属する「我」