ガバナー補佐訪問 卓話

岐阜Aグループ
ガバナー補佐 森 益男様

岐阜Aグループ ガバナー補佐 森益男様皆様こんにちは。今回は昨年7月以来2度目の、正式には3度目のクラブ訪問になります。昨年は、「IM及びガバナー公式訪問合同例会」をはじめ大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。
さて、一昨年より猛威をふるっていましたコロナも、やっと終息が見え始めたと思われたのも束の間、新しくオミクロン株の脅威が恐ろしい勢いで蔓延を始めております。
地区における会議等の諸行事も、以前のようにリモート形式の開催になったり、状況次第ではいくつかの事業が中止に追い込まれるのではないかと思っております。
地区内の各クラブにおいても、年間計画は変更を余儀なくされ、必然的にロータリーの活動は停滞せざるをえない状況になるのではと危惧しております。
しかしながら、このような状況におきましても、私共はロータリアンとして考え得ること、実行できることは数多くあるような気がしています。

“不易流行″ “隗より始めよ″ “脚下照顧″ 等々、日本には昔から素晴らしい言葉がありますが、これは原点を振り返り、現状を見直すことの大切さを説いた言葉だと思います。
本年度、私はガバナー補佐として…まだ半年間ではありますが…地区内の多くのクラブにおける活動を学ばせていただく機会を得ました。ロータリーの奉仕の意義や現実等については「ロータリーの友」や「ガバナー月信」に繰り返し掲載されていますので、ここで敢えて申し上げることはございません。ただ綱領やスローガンといった、崇高で誰もが反対しないようなスローガンは、逆に言えば誰の心にも響かない…とは言えないでしょうか。
「魅力ある組織」はそこに所属するメンバーに喜びやプライドを持たせてくれます。「魅力ある組織」が発するメッセージや行動は、周りの人たちや社会に良い影響や変化を与えます。本年度、RI会長テーマの「奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために」も、毎年ごとに繰り返される組織維持のための「会員増強」「親睦」も、まず原点である魅力あるクラブ、魅力あるメンバーを育てる人づくりから考えるべきではないかと思います。ロータリーはポリオや貧困対策をする慈善団体という一面だけの組織ではないはずです。

先ほどは、いくつかのクラブの事業や活動について学ばせていただいていると申し上げました。数えあげますと、地域の特色や歴史をテーマにした事業や青少年と協同して行う奉仕活動、積極的な会員増強例会や県内外の他クラブとの親睦行事の充実等々…様々な困難の中でも素晴らしい活動を続けているクラブがいくつもあることに感銘を受けました。

本日は本年度の前半終了にあたってのご報告や所感を申し上げましたが、終わりにクラブの益々のご発展を祈念して挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

2022年1月18日 | カテゴリー : 卓話 | タグ : | 投稿者 : gifunakarc

「ロータリーにおける社会奉仕活動」

卓話者:故金正司会員写真

社会奉仕委員会委員長(代行)故金正司会員

卓話者:故金正司会員

社会奉仕委員会委員長(代行)


内 容

  1. ロータリーにおける社会奉仕活動とは
  2. 岐阜中ロータリークラブの活動実績
  3. 他クラブにおける活動実績
  4. 第2630地区社会奉仕委員会活動方針
  5. SDGs(持続可能な開発目標)について

※ロータリークラブの地域社会貢献における啓蒙活動において公共イメージをアピール、会員増強の火種とする。


1.ロータリーにおける社会奉仕活動とは

(表省略)

2.岐阜中ロータリークラブの活動実績

  1. 1996年 たずさえの森育林事業に着手(23年間)
  2. 20周年記念事業にて枝垂桜を粕森公園に寄贈(2010年)
  3. サーカー公式戦にてロータリークラブの公共イメージをアピール
  4. 岐阜秋まつりにおけるAグループポリオ共同募金に参加(2019年)
  5. 岐阜新聞花火大会における清掃活動
  6. キャリア教育における青少年育成活動での出前授業

岐阜中RC社会奉仕活動実績の写真

3.他クラブの社会奉仕活動事例

(ロータリーの友2020年11月号より抜粋)

  1.  介護用支援機材を寄贈 高崎南、高崎セントラルRC
    アシストスーツ
    徘徊を検知するセンサーマット
    フェイスシールド
    医療用ガウン
  2. サーモカメラの贈呈 熊本中央RC
  3. 病院に自動体温測定装置の寄贈 観音寺RC
  4. 小学校のコロナ消毒液の贈呈 熊本西南RC
  5. タイの小学生に思い出のランドセルを寄贈 結城RC
  6. 災害復旧に必要な機材の贈呈 東京足立RC
    スコップ、シャベル、高圧洗浄機など
  7. 和歌山城の公衆トイレをより使いやすく修繕 和歌山東南RC
  8. スリランカへの簡易浄水器の寄贈 八日市場RC
  9. 教育など4分野で社会奉仕活動 東京浅草RC
    浅草医師会へ100万円
    飲食分野ではホテル、宴会場への食事券の購入
    浅草観光連盟へコロナ収束祈願提灯
    教育分野では台東区内の小学校全てに不織布マスクを計10万枚寄贈

4.第2630地区 社会奉仕委員会 活動方針

新型ウィルスの流行に伴い、世の中の動きも混沌とした状況になりました。しかし、このような時こそ各クラブで、もう一度、活動を練り直す良い機会であると捉えましょう。社会奉仕委員会も皆様がより良い活動ができるようお手伝いをいたします。

  1. 2020年度の訪問卓話は、残念ながらコロナウイルスで中止が多くなりました。今年は年間10回程度の訪問卓話の実現を目指します。
  2. ガバナーによる各クラブの奉仕活動の事前アンケートは、コロナのため実施できませんでした。次年度の事前アンケートは早期にできるよう働きかけ、当委員会でまとめを支援させていただきます。
  3. 補助金プロジェクトの完了時、その内容を第2630地区のHPにアップするルールも定着しました。委員会では確実にフォローしていきます。
  4. 環境、災害への取り組みを今年度も続けていきます。結果は各クラブへメール配信をし、6月号月信に掲載予定です。今年度もクラブ員の乗用車調査(排気量、自動ブレーキ、災害時電源車など)と、植樹実施調査を行います。
  5. 優れた奉仕活動を行ったクラブを時間に余裕があれば地区大会で委員会表彰することを計画します。
  6. 地区補助金プロジェクトのクラブ最低出資額が500$に減額されます。クラブ負担が少なくて済むので、補助金利用の件数が増加するよう支援します。また、グローバルの奉仕活動は、財団の年次報告書の中などで多くの実例が出ています。皆様に見ていただくためにMy Rotaryへのweb登録拡大を支援します。

さて、ウィズコロナの状況の中、どこまでできるか予断はできませんが、できる限り各クラブの社会奉仕活動を支援していきます。

5.SDGs(持続可能な開発目標)について

※以下は配布資料で使用した出典のリンクです。
国連広報センター「持続可能な開発目標(SDGs)とは」(日本語)

 
国際連合本部「Take Action for the Sustainable Development Goals」(英語)

SDGs17の目標アイコン

2021年10月5日 | カテゴリー : 卓話 | タグ : | 投稿者 : gifunakarc

卓話『第31期を振り返って』

卓話者 三宅裕樹会長

三宅裕樹会長

三宅裕樹会長

【1】 プログラムについて

(1)例会 計画34回
実施予定例会数 28回
(2)例会欠席回数2回
・9月15日職場例会(病気)
・11月10日例会(葬儀)
(3)中止したプログラム
9月8日 岐阜東クラブとの合同夜間例会
2月2日 例会(理事会のみ開催)
2月12日 3クラブ合同夜間例会
2月16日 例会(次年度CAのみ開催)
3月20-21日 ポリオチャリティーカップサッカー大会
5月15-16日 一泊例会

【2】会長所信
「伝統的日本ロータリーの文化を尊重しつつ、新たな試みを果断に実行する」

(1) 堅実な運営・先ずクラブとしての足元を確かなものにする。

  1. 予算策定時に、確実な収入を基礎に原則黒字になるように予算を策定。
  2. 例会数の削減。最盛期年44回程あった例会を34回に削減。

(2) 例会は食事会に非ず、学ぶ場としての例会を開催し活動の充実を図る。

  1. 第1回 9月1日 アジア保健研修所 林事務局長様
  2. 第2回 10月6日 パストガバナー 木村静之先生
  3. 第3回 4月6日 故金会長エレクト

その他、テキストの購入も行った。

(3) 「戦略的中断」の実施 一度立ち止まることによって見える未来もある
永年実施してきた岐阜市への寄付「たずさえの森」を一旦停止した。単なる歳出削減ではなく、この機会に岐阜市の事業を再検証し、クラブとしてより良い岐阜市への支援(寄付)のあり方を、第32期に検討していただけることになった。

【最後に】
今期、困難な状況の中で会長を務めることができたのは、篠田幹事 森副会長 田中会計をはじめ、メンバーの皆様の力強い応援を頂いたことに尽きます。皆様には、本当に感謝申し上げます。
会長挨拶で、一度もロータリーの話をせず、ひたすら自分の興味のあることを話すことができたのは、大変楽しく貴重な体験でした。心残りもありますが、二度とない経験として今後の人生の糧にしていきたいと思います。ありがとうございました。

2021年6月15日 | カテゴリー : 卓話 | タグ : | 投稿者 : gifunakarc

卓話「ロータリーの基本理念について」

故金正司 研修リーダー

卓話者:故金正司 研修リーダー

本日はロータリーの基本理念についてお話しをさせていただきます。
ロータリーテキストによると、「ロータリーとは人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ、世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した事業、および、専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である」と記されています。ロータリーの基本理念の解説では、ロータリーの目的、四つのテスト、そして、5つの奉仕部門を通じて、地域社会や海外での奉仕に力を注げるよう支援内容を定めています。
ロータリークラブはポール・ハリスにより1905年2月23日にシカゴ・ロータリークラブとして誕生。日本では15年後の1920年(大正9)10月20日に東京ロータリークラブが創立されました。
私見ではありますがロータリー活動は、一言でいえば「超我の奉仕」にまとめることができると思います。自分のことより他人のことを先に思いやり、行動することだと理解しています。その行動の具体的テーマは五大奉仕にあり、特に職業奉仕、社会奉仕の2つは社会貢献における大切な分野であり、その内容をまとめ日常の経営や社会生活に必要なことを哲学として道徳水準を守ることを奨励しています。
先日、会長エレクト研修セミナーPETS (Presidents-Elect Training Seminar)において浦田ガバナーエレクトより、年度目標として超我の奉仕について熱弁があったばかりです。私も会長エレクトとしてロータリーを皆さんと一緒に学び、会員増強に寄与できればと強く思う次第です。まず、理念の原点である「超我の奉仕」における社会奉仕活動での実践を通じて、クラブメンバーの友情が深まることを目標にロータリー活動を楽しんでまいりましょう。本日はロータリーの基本理念の一部ですが、ご参考にしていただければと思います。
ご清聴ありがとうございました。

2021年4月6日 | カテゴリー : 卓話 | タグ : | 投稿者 : gifunakarc

卓話「日本での8年」

卓話者 ロータリー米山奨学生
オントルマ様

こんにちは!本日は『日本での8年』というテーマで卓話を進めさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。卓話の流れは、日本語学校の留学生として、岐阜大学の大学院院生として、今後、社会人として、最後という四つの面から話しさせていただきます。

日本語学校の留学生として

日本に来ることは、やはり日本語は大事です。目的が違うため、必要とする日本語もそれぞれ違います。私は留学生として日本に来たので、日本語はより大事だと思います。これで、日本語をもっと勉強するために日本の日本語学校の学生として日本にきました。
日本語学校では日本語のレベルによって初級、中級、高級コースをわけていました。高級コースはほぼ大学では日本語で専門として学生で、日本に来て進学および日本に就職するためでした。日本にいるから仕事の面接に行くことが便利で、職場のことも見に行くことができるのでメリットが多いと思います。初級、中級コースは日本語専門以外の学生が多く、日本語学校を卒業したあと日本の大学、大学院、専門学校に行く学生が多かったです。
日本語と言えば、外国人にとって日本語能力試験も結構大事だと思います。日本語能力試験は日本で作られたが、日本人はあまり知らない試験だと思います。では、日本語能力試験とは何ですか。一言で言えば、英語検定試験と同じ物です。日本語能力試験はN5からN1 五つのレベルがあります。では、どうしてN1、N2のNを使っていますか。これはNihongoのはじめのアルファベット文字のNから来ました。N1、N5どちらレベルが高いと言えば、N1は一番難しいレベルです。N5のレベルは:新しい車ですね、新しいの読み方。N3:山本さんはクラスの代表に選ばれた。代表の読み方。N1:彼は今、新薬の研究開発に挑んでいる。挑んでいるの読み方。日本の皆様にとって、レベルは同じように見えるかもしれませんが、日本語を習っている外国人にとって、習っている初めごろは四歳の娘の日本語のレベルもないと思います。日本語学校を卒業した後、日本語能力試験N1を挑戦し、合格しました。N1試験は文字(もじ)、語彙(ごい)、文法と読解(どっかい)、聴解三つの部分で、180点は満点です。個人的には文字(もじ)、語彙(ごい)、文法の部分が難しかったです。N1は100点で合格することができます。研究室の先生方からもよくある質問で:子どもは普通なに語で話していますか?二人の子どもは8ヶ月から保育園に通いはじめ、普通は日本語でしゃべっています。保育園の先生から習った岐阜弁は私よりうまいです。帰国しても、日本語を忘れないように絵本、アニメを見せてこれからも家族みんなで生活の中で中国吾、モンゴル語以外に日本語も話していこうと思っています。
日本語学校では日本語を勉強する以外、いろいろな活動があります。こちらは、学校の活動箱根に旅行に行った写真です。
日本語学校で日本語を勉強する以外にアルバイトもしたこともあります。最初、日本語はできないので、ほとんどの店に募集されなかったです。四か月後に鶏肉屋さんでアルバイトを見つかりました。店長さんに本当に感謝しています。あの時も日本語はよくなかったです。休みをとる時のメールは間違ったりすることがよくありました。
例として:
当時:渡辺さん、明日、遅刻してきます。
今:渡辺さん、大変申し訳ないですが、明日、用事があって、すこし遅れて出席させていただきます。ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。

 

 

 

 

 

休みを取ることにも日本の文化もよく含まれているではないかなと思っています。同じ店長さんに休みを取ることを伝えているが、上の方は言葉がまっすぐに伝えられています。下の方は、言葉は何回も曲がってから伝えられています。同じボールが同一の目的地に行きますが、上のボールは直接来て、なんか力が強く感じられます。下の方は、ボールは何回もまがり、ボールの力が減ってきたので、強感はないようにきこえます。日本語の表現は私にこの下のボールのように曲がってきているように感じられます(図のよう)。日本の皆様に日本語はどのように感じていますか?私は興味深いです。こちらは日本語学校の卒業証書となります。日本語学校での勉強、生活が楽しかったです。

岐阜大学の大学院院生として

2017年岐阜大学医学系解剖学分野の千田教授の大学院生として入学しました。
院生の生活:9時から13時の間、実験を行い、その後17時まで自習およびマウスの世話などをしていました。やった実験はすべて実験ノートに記録する必要があります。四年間で行なった実験はすべてこの12冊の実験ノートに記録しています。実験ノートに実験方法、統計方法などを記入したりします。こちらは卒業学位論文になります。四年間のデータはこの論文に載せています。今日はいつも以上に緊張している日です。こちらの発表が終わったから17時に学位審査会の発表があります。
日本での留学生活はたくさん方々にお世話になった8年でした。この8年間の変化として、二十代から三十代に入りました。子どもも産み、お母さんにもなりまし。恩師に出会い研究の道を歩むことになり、こころの優しい日本の方々と出会い、日本に来てよかったと思っています。

今後、社会人として

社会人として:仕事の面から
基礎研究を中心として、故郷の伝統医学の発展に貢献できるように努力しようと思っています。
社会人として:社会へのこころ
社会が凄く発展していると思います。でもこの道が通れない山の奥や水が少なく農業が出ないところに貧乏も存在しています。このような子どもたちに何か手伝ってあげる必要があると思います。子どもたちはなにも悪くないです、このような環境に生まれてきて、もっと楽に生活をして、勉強してほしいです。親の負担も少なくなるし、一人で頑張っていない、みんな助けてくれていることで、生活がそんなに苦しくないように。これも私の経験と関係があると思います。うちは姉妹三人で、80、90年代には三人の子どもを育てるのはとても大変でした。特に女の子は中学卒業後、親の手伝いをすることが多かったですが、父は女の子でも勉強するのは大事なこと、どんな時でも自分で働いていくことが大事と教えてくれました。人生の中で父親の影響がとても大きかったです。中学ごろに母親が交通事故で亡くなり、その大変の中でも、父は三人の子どもを大学卒業できるまで一人で必死に頑張りました。
このように子どものために頑張っている親が大勢いると思います。本当に疲れている時にほんの少しでも楽にさせてあげたいです。
社会人として:日本との関係
1.今の研究室と共同研究ができること。2.日本でお世話になった皆様と友好なコミュニケーションを続けたい。3.休みの時、子どもを連れてまだ日本に来て、日本でまだ行けていないところに行ってみたいです。

最後

皆様が留学期間に応援、見守ってくれて本当にありがとうございます。今後、優しい心を持って皆様の後継者になって生きていきます。皆様のご指導、ご応援、どうぞよろしくお願いいたします。

卓話内容は以上となります。ご清聴ありがとうございました。

2021年3月2日 | カテゴリー : 卓話 | タグ : | 投稿者 : gifunakarc

卓話『特定非営利活動法人 わいわいハウス金華』

吉田茂生会員写真

吉田茂生会員

卓話者:吉田茂生会員

地区の概要

金華地区は、高齢者比率が38%を超え、岐阜市の中でも特に高齢化が進んだ地域となっている。子ども世代は、仕事等の関係でこの地区を離れ、高齢夫婦のみやひとり暮らし高齢者世帯が多い。市民生活に必要な市民サービスは行政が主に行ってきたが、複雑個別化する問題に迅速に対応することが困難となった。この地域の福祉機能を充実させるためには地域に密着した場所が必要と考え、平成15年7月にNPO法人「わいわいハウス金華」を立ち上げた。

活動内容

岐阜市金華の街並み保存の一環として、明治35年以来110余年となる理事長の自宅と事務所を、街の景観を損ねることなくオープンハウス化し、地域高齢者の交流の場をつくり、県下初の「民営公民館」として活動を展開している。

シニア生活支援

高齢者のなんでも相談窓口を開設し、話し相手やボランティアによる簡単な大工仕事・家事・雑用など高齢者の生活をサポート。

シニア人材支援

高齢者(豊富な経験、知識、能力)を地域の社会資源と位置づけ、活躍の場を求める高齢者を企業、団体、個人へマッチングし、高齢者の社会参加を支援(例;花火大会の会場整理等)

サークル活動支援

高齢者の交流を深める場として、女性麻雀教室、太極拳、コーラスなどを開催。

飲食サービス

地域交流のカフェとして、飲み物を廉価でサービス。1日当たり20人ほどの利用があり、楽しくおしゃべりをして集う場所となっている。観光客が立ち寄ってくれる時もある。

かけこみ寺事業

地域から悪質な勧誘や詐欺による被害者を出さないよう、また悪質な商法等をこの地域からなくすため、地域の弁護士による悩み事の法律相談を無料で実施している。

その他

講師を迎えて、地元の歴史を勉強する「金華歴史文化懇話会」を開催。金曜日には「金金サロン」と称して、80歳以上の方を対象に会費制で昼食会を行い、交流を深めている。

課題と今後の展望

高齢者は弱い存在と見られがちであるが、多くの方は元気であり豊富な知識・経験もある。行政とも連携し、元気な高齢者のパワーをまちづくりに活かしていきたい。
地域の高齢者が生きがいを持って元気で過ごせるように活動を工夫していきたい。この地域で地域包括ケアシステムが動いていくといいと思っている。

◆令和2年 高齢化率(%)
「金華 38.39」、「京町 44.18」、「明徳 41.45」、「徹明 36.18」

この法人は、市街地のドーナツ化現象に伴い、急速に高齢化の進む岐阜市中心市街地において、元気な高齢者が元気で居続けるための地域ネットワークの再構築を目指し、できること・したいこと・してほしいことの接点となる場所を積極的に創出することにより、失われかかった地域の絆の再構築を模索するものである。

2021年1月19日 | カテゴリー : 卓話 | タグ : | 投稿者 : gifunakarc