第2630地区ガバナー 篠原 一行様
挨拶
岐阜Aグループ5クラブの、IMが開催されますこと、誠におめでとうございます。コロナも5類に移行して、ロータリー活動も、各クラブ・地区とも、順調に進んでいます。
本年度、ゴードンRI会長の、テーマは「CREATE HOPE in the WORLD 世界へ希望を生み出そう」であります。
コロナで、世の中も疲弊して、そして世界各国で、紛争が絶えません。ウクライナでは、多くの人たちが、大変な毎日を過ごしています。このような世界の中、素晴らしいテーマであり、「世界に希望を生み出そう!」であります。
ゴードンさんの思いは、「継続と革新のバランス」が、とても大切だと・・・ 継続とは、過去のロータリーリーダーが、始めたことを土台として、より大きな成果が、成し遂げられるように、しなければなりません。そして土台となる具体的な取り組みは、「ポリオ根絶」「女児のエンパワメント」「DEIの推進」「平和の構築」等が挙げられます。
そして革新とは、新たなアイデアを、生み出すとともに、自分自身の中に、持続可能な変化を、生むことだと、お話されています。
「世界に希望を生み出そう!」とは、ロータリーが、世界に、変化をもたらすと共に、 1つずつ新たな希望を生み出していくことです。「希望は、夢を現実にしたいと、強く願う人たちの夢、想像力、そして勇気の中にあります」
私のガバナーとしての、地区方針は、「奉仕の心を、未来へつなげよう」です。日本のロータリーは、例会をとても大切にしています。例会で多くのことを学び、奉仕の心を磨き、実践し、多くの人たちに、つなげていくことで、奉仕の輪が広がり、地域社会が発展し、広く世界へ波及し、世の中が平和になっていくことに、貢献できるように、なるでしょう。
さて、IMの目的は、会員相互の親睦と、知識を広めることにあります。地域社会や、世界で、解決すべき問題は何か、またロータリーは、今後何をすればよいかと、いう点について、何かヒントになるものを、得ていただければ幸いです。
本日の、ご講演は辻大先輩のお話、とても楽しみにしています。宜しくお願いします。
IMを、企画されました、ガバナー補佐石井亮一様と、IM実行委員長、溝口博司様、そして、ホストとして担当されます、岐阜ロータリークラブの皆様に、心から感謝申し上げます。本日のIMが、皆様にとって、実りあるものとなりますことを、祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
卓話 -各クラブへー
1. 各クラブの皆様方には、日頃より、地区運営にご理解ご協力をいただきましてありがとうございます。本年1月に、国際協議会に出席しました。長くサンディエゴで開催されていた国際協議会ですが、アメリカフロリダのオーランドで開催されるようになりました。
2. RI会長のテーマは、「CREATE HOPE in the WORLD 世界に希望を生み出そう」であります。私たちの目標は、紛争から世界が立ち直れるように、希望を取り戻すことです。そうすれば、私たち自身のために持続可能な変化をもたらすことが可能となるでしょう。平和とは、希望が根づくための土壌です。世界と自分自身の中に平和を築くことに力を注げば、ロータリーはより平和で、より希望のある世界を築く手助けができると思います。世界に希望を生み出すためには、多くの人たちに希望を持ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。そのためには、「奉仕の心」を常に持って、そして「未来の人たちのため」に、それを「つなげていくこと」が大切と考えています。私のガバナーとしての地区方針は、「奉仕の心を未来へつなげよう」です。
3. 日本のロータリーは、例会をとても大切にしています。「Enter to learn, Go forth to serve 入りて学び、出でて奉仕せよ」 例会の場で奉仕の理念を学び、外では奉仕の実践を!であります。日本には素晴らしい『地域』があって『ロータリー』があって『ロータリアン』がいます。例会で多くのことを学び、奉仕の心を磨き、奉仕の実践をして、奉仕の心を多くの人たちにつなげていくことで奉仕の輪が広がり、地域社会の発展、広くは世界の発展、世界平和に貢献できるようになるでしょう。私たちが、未来のために共に行動しようではありませんか。
4.例会は、職業人としての倫理を向上させ、理念の浸透を図り、互いに切磋琢磨し学ぶ場であります。例会のプログラムを大切にし、例会への出席を大切にしましょう。例会のプログラムを工夫するなどして、例会に出席してよかったという気持ちで帰ってもらえるようにしたいものです。
5. 次に、日本のロータリーは、職業奉仕、4つのテスト、ロータリーの目的、例会を重視してきました。そして、ロータリーの二つの公式標語である「超我の奉仕」は、奉仕の哲学を表しています。「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」これは実践論です。他者に対する正しい経営の科学のみが引き合います。
6. また、ロータリーの定義として、2010年に出されたロータリーの中核的価値観というものがあります。『奉仕・親睦・多様性・高潔性・リーダーシップ』の5つです。ロータリーの目標でもあり、ロータリーを定義づける不変的な価値観です。
7. そして、2017年に、私たちロータリアンは、「世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人々が手を取り合って行動する世界を目指しています。」というビジョン声明が出されました。これを実践するための戦略計画があります。『より大きなインパクトをもたらす。参加者の基盤を広げる。参加者の積極的なかかわりを促す。適用力を高める。』です。先ほどの5つの価値観、ビジョン声明を達成するための戦略計画といえます。
8. よって、「会員基盤の強化」が大変重要となってきます。日本のロータリーは、25年前に約13万人でしたが、今は約8万人弱です。若い世代や経験豊富な退職者世代、また性別を問わず入会していただきたいと思います。クラブは、多様性・ダイバーシティの概念を念頭において、仲間を増やす工夫をして頂きたいものです。世界で女性会員の割合は約25%ですが、日本は約7%です。当地区、7月1日スタートは3017名です。
9. そして、「DEI 、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン」あまりなじみのない言葉かもしれませんが、現在とても大切なワードとして私は地区方針にうたっております。この取り組みは、多くの企業で推進されています。当地区では、昨年度よりD・E・I委員会を立ち上げ、誰でも活躍できるロータリーに推進していきます。
10. ここで公共イメージと認知度の向上についてお話しします。「ロータリー」は意外と世間に知られていません。あるいはロータリーという名前が知られていても、どんな活動をしているかはあまり知られていないようです。我々の活動が世間に認知されることで、我々の励みにもなると思います。
11. ロータリーの奉仕は皆さんご存じの通り、五大奉仕です。5つの内、国際ロータリーRIが実際に携わって実施しているのは青少年奉仕だけです。ロータリーのキーワードは「未来のため」です。RIは青少年交換・インターアクト・ローターアクトに力を入れています。共にとても素晴らしい事業です。全てロータリーファミリーです。
12. さらには2015年以降、SDGsがよく語られています。2030年までの持続可能な17の目標を改めてかいつまんでみますと、その多くが以前より、ロータリーの奉仕プロジェクトプログラムの中に組み込まれていることに気付かされます。以前は6つでしたが、「環境の保護」がプラスされて、7つの重点分野になりました。それを受け、各クラブがさらに様々な奉仕プロジェクトを実践するようになりました。
13. ロータリー財団は、世界では非常に高い評価を受けています。あの有名なチャリティナビゲーターで、連続15年最高位の4つ星を頂いています。お金の使い道、使い方、透明性、いずれの面においても高い評価を受けています。財団へのご寄付、一人当たり150ドル以上を、引き続きよろしくお願いします。
14. ポリオは非常に感染性の高い病気であり、特に感染しやすいのは5歳未満の子どもです。日本では一般に「小児まひ」と呼ばれることもあります。ポリオウイルスは人から人へ感染し、最も多いのは汚染水を通じた感染です。根絶した天然痘と同じで、媒体を通じてではなく人から人ですので、ネガティブではなくてポジティブに応援して頂きたいと思います。今年になって、アフガニスタンとパキスタンで7月31日までに6件発症が確認されています。残る0.1%のポリオの根絶が課題であり、ワクチン投与を続けなければなりません。引き続きポリオ・プラスへの寄付のご協力、そしてポリオプラスソサエティへの登録も宜しくお願いします。
15. 米山記念奨学生。ロータリーの米山記念奨学会の制度は、1952年に始まりました。戦後まもなくです。創設の目的は、「日本が再び戦争をしないという強い意志を持ち、そして、我々ロータリアンが平和を築く努力をする」という趣旨です。日本で勉学・研究をしている留学生への支援を通じて、信頼関係を築き、留学生の皆さんに、世界平和の懸け橋となっていただくことを願って設けられたものです。これを機会に、各国のロータリアンとの交流を通じて、国際的な友好、信頼を深めていただき、日本と母国との懸け橋になって活躍して頂きますように願っています。米山記念奨学会への寄付も宜しくお願いします。
16. 元気なクラブ、魅力あるクラブ、居心地の良いクラブとは、親睦や例会を会員が楽しみ、ロータリーを通じて友人が増え、みんなの知識レベルやロータリーの理解が深まり、奉仕活動を通じて世の中の為に良いことをしているという喜びを実感できるクラブではないでしょうか。そして、新しい会員が入って仲間が増え沢山の同好会があり、他のクラブとも交流があるクラブにしていきたいものです。ロータリーに大切なことは、多様性と寛容な心だと思います。
17. ロータリーは、ロータリアン同士の親睦を重ねて、共に学び、そして社会に貢献する世界的な団体であります。日本で大切にされてきたロータリー観を一言で言えば、『親睦・学び・成長・奉仕』です。
18. マイロータリーでは、多くの正しい情報が得られます。日本国内34地区、第2630地区のマイロータリーへの登録率は約30%、全国平均より大変低いです。各クラブともぜひマイロータリーの登録をお願いします。入会と同時に登録しているクラブもあります。地区登録率50%目指して、重ねて宜しくお願いします。
19. そしてもう一つ、ロータリーカードについてお願いがあります。個人とクラブ用、地区用、地区委員会用とありますが、クラブカードは、人頭分担金やR財団への寄付金送金も、マイロータリーよりRカードで送金が大変便利です。地区カード、そして地区委員会カードの推進についても合わせてよろしくお願いします。使ったお金の0.3%がポリオに自動的に送信されます。
20.最後になりますが、本年11月18日(土)に多治見市で地区大会を開催いたします。テーマは、「希望と未来を、あつく語ろう 多治見のまちで。」です。多くの皆様方のご登録、ご参加を宜しくお願いいたします。日本の伝統、しっかりとおもてなしをもって皆様方をお待ちしています。